沖縄の工房 清ら布〜ちゅらぬぬ〜
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沖縄の工房 清ら布〜ちゅらぬぬ〜
清ら布のご紹介

染織の素材と染料

沖縄の豊かな自然の中に生息している様々な植物。芭蕉布、読谷山花織、首里織、紅型、久米島紬、宮古上布、八重山上布、与那国織など、沖縄の伝統的な染織物「清ら布」は、糸となる繊維からその繊維を染める材料にいたるまでのほとんどを自然界から採取し、利用しています。それら伝統的な植物をご紹介します。 糸

繊維素材となる植物
芭蕉(ばしょう)

芭蕉芭蕉布の原料。芭蕉科の多年生草本で花芭蕉、実芭蕉(バナナのこと)、糸芭蕉の3種類がありますが、芭蕉布の繊維を取り出すために使用されるのは糸芭蕉で、かつては沖縄各地で栽培されていました。幹の部分より繊維が採取されます。むかしは各家庭どこでも織られ、親しまれてきた芭蕉布ですが、現在では沖縄本島北部の大宜味村喜如嘉が主な産地となりました。
苧麻(ちょま)

苧麻宮古上布、八重山上布などの原料。イラクサ科の宿根性植物で、「からむし」とも呼ばれています。白葉種と緑葉種があり、日本で栽培しているのは白葉種で、繊維が細い割りに強靭で光沢があります。茎の皮より繊維が取れますが、苧麻から繊維を取り出す作業は、栽培、刈り取り、水に浸す、皮剥ぎ、苧引き(ウービキ)、乾燥、苧積(ウーウミ)と大変な手間がかかります。
木綿(もめん)

木綿綿花(コットンボール)から採取した繊維でつくった布のことで、単に綿ともいいます。インド原産の低木で、日 木綿本で本格的に綿花が栽培され、庶民の衣類として普及したのは江戸中期ごろといわれています。綿花を紡いだ繊維は強く、吸湿性や保湿性が高く、日常生活の素材として広く利用されてきました。
絹(きぬ)

蚕のつくる繭から採取した繊維です。その繊維で作った絹織物は、一般的に薄手で軽量。弾力や光沢があって染め上がりが美しいので、きもの地の素材としては最高級。

染料となる植物

青色系染料

琉球藍(リュウキュウアイ)

キツネノマゴ科の多年生草本。古くから沖縄で栽培されている藍草の一種で、高さ50cm〜80cmになります。夏から秋にかけて茎葉を刈り取り水に浸して色素成分を抽出します。これに石灰を加え「泥藍」を生成させこれを染料とします。かつて、沖縄諸島各地で栽培されていましたが、現在では主に本部町伊豆味で栽培されています。
琉球藍

蓼藍 蓼藍(タデアイ)

タデ科の一年生草本。原産地はインドシナ南部とされ、日本には飛鳥時代に中国から持ち込まれて広く栽培されました。茎の高さ70cmほどに足すうる多年生草本です。現在、タデアイは宮古・八重山でわずかに栽培され、リュウキュウアイの発色剤として少量混ぜて使われます。

南蛮駒繋(ナンバンコマツナギ)

マメ科。琉球藍や蓼藍のような草ではなく、熱帯アメリカ原産の高さ1mほどになる小低木です。八重山の小浜島で主に自家用に栽培されています。
南蛮駒繋

赤褐色系染料

蘇芳(スオウ)

マメ科の落葉小喬木。インド、マレーシアが原産で、幹にとげがあります。日本には奈良時代に伝えられたといわれています。心材が黄赤褐色で、その心材を赤褐色の染料に用います。現在は東南アジアから輸入されていますが、県内でも栽培可能な植物です。
蘇芳

猿捕茨 猿捕茨(サルトルイバラ)

マメ科の蔓生落葉木。マツ林や産地の陽当たりのよい道ばたで見られます。地下茎を細かく刻んで煎じて茶褐色系の染料とします。主に、久米島紬の染料に資料されています。

染物薯(ソメモノイモ)

マメ科。琉球藍や蓼藍のような草ではなく、熱帯アメリカ原産の高さ1mほどになる小低木です。八重山の小浜島で主に自家用に栽培されています。
染物薯

車輪梅 車輪梅(シャリンバイ)

バラ科の常緑潅木。海岸〜やや内陸部にかけてみられます。樹皮および材には、茶褐色系の染料植物の多くにみられるタンニンを含んでおり、幹を細く刻んで長時間煮込むことにより染料とします。主に久米島紬や芭蕉布の染料として重要です。

黄色系染料

鬱金(ウコン)

ショウガ科の多年生草本。熱帯アジア原産で芭蕉のような葉を4〜5枚出して群生します。薬用植物または食品の天然着色料として広く知られています。根を粉末状にしたものを湯に溶かしたり、乾燥した根を砕いたりして染料とします。美しい黄色染料は、王族だけが着用できるとされて黄色地の衣裳を染める染料のひとつとして利用されていました。
鬱金

楊梅 楊梅(ヤマモモ)

ヤマモモ科の常緑喬木。本州以南の日当たりのよい山地に広く分布しています。天然果実・天然染料としてよく知られており、果実は多汁質で赤紫色に熟し、あまずっぱい味がします。染料として用いるのは樹皮で、細かく刻んで煮汁をとります。久米島紬では、本種とクルボー(ナカハラクロノキ)の樹皮を一緒に煎じて得られる独特な渋みのある黄色染料として使用されています。

福木(フクギ)

オトギリソウ科の常緑喬木。海岸近くの屋敷の防風・防潮林として広く利用されています。古くから樹皮を煮てより黄色染料をとっていましたが、近年は枝や葉を利用することもあります。
福木

灰色・黒色系染料

オオハマボウ

アオイ科の常緑高木。国内では小笠原および屋久島・種子島以南の海岸に多く見られます。染料として以外に、防風・防潮林、材を水中メガネに、葉を飼料・緑肥になど様々に利用されていました。久米島紬の染料として利用されています。
オオハマボウ

イタジイ イタジイ

ブナ科の常緑高木。低地から山地にかけて広く生育しています。染料のほか、建築材や薪炭材、シイタケの榾木として利用されるなど、人々のくらしとも深くかかわってきた植物です。樹皮からとれる茶褐色や黒色の染料で衣類や漁網などを染めています。


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沖縄の伝統染め織物「清ら布」

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